検索ユーザーの位置情報を検索エンジンが検知し、そのエリアに適した結果を表示させる仕組みを「ローカル検索」といいます。
特定エリアに属さないビジネスであれば、ローカル検索による影響は大きくありませんが、店舗型ビジネスや特定エリアに属したビジネスであれば、ローカル検索による影響は大きく変わります。
ローカルSEOとは?【対策実体験も紹介】
本記事では、現場でよく耳にする間違ったローカル検索の施策(SEO対策)を紹介します。
目次
SEO対策の基本的な間違い
まずは現場でよく耳にする基本的な間違いを紹介します。
アクセスが多いと検索結果が上位になる?
閲覧された回数が多いと上位に表示されると思われている方もいますが、検索順位との因果関係はほぼありません。
もし、閲覧回数が多ければ、単純に順位が上がる仕組みであれば、いくらでも機械的に閲覧回数を増やすことはできます。
誰でも思いつくそんな方法を巨大検索エンジンであるGoogleが未対応のまま放置するとは到底考えられません。
被リンクが多いと検索結果が上位になる?
被リンクとは外部のサイトから自分のサイトへ向けられたリンクのことです。
数年前はSEO対策=被リンクという時代があり、たしかに効果があった時代もありました。
しかし、その方法での上位化は現在では困難です。
もし被リンク購入などで一時的に効果があったとしても、そう遠くない将来ペナルティを受けるでしょう。
キーワードをタイトルと本文にたくさん使えば上位になる?
かなり過去に遡りますが数十年前にキーワードをページの中にひたすら埋め込む方法がありました。
数十年前に流行った方法で、現在は全く効果がありません。
ローカル検索施策(SEO対策)の間違い
前述で紹介したのはSEO対策の基本的な間違いになります。
次にローカル検索施策(SEO対策)の間違いを紹介します。
「ブログを更新するとSEO対策に効果的です。その際、記事内に狙った地域キーワードを挿入してください。」
このようなアドバイスをするSEO対策会社もしくはWEB制作会社が存在します。
要約し過ぎなアドバイスのため、正しく理解されず、間違った方向で対策されているケースを目にします。
まず「ブログを更新するとSEO対策に効果的」ですが、更新することが効果的ではなく、しっかりと中身のある内容でなければ意味がありません。
また「記事内に狙った地域キーワードを挿入」ですが、SNSのハッシュタグ羅列のような使い方は読み手側の立場をまったく理解していません。
間違った事例:某外壁工事業者
**区_雨漏り_漏水_止水工事
記事の構成や内容:
工事完了までの流れを時系列1行の文章で掲載
- 窓枠から漏水が見受けられました。
- 外壁の補修ですと足場を掛けて施工しなければならない為、御予算合わないとの事でした。
- なので内部から止水工事をさせて頂きました。
- 漏水は止まりましたので、内装屋さんに引き渡す事ができて良かったです。
業者のアドバイスに従い、タイトルに地域キーワードが挿入されていますが、読み手に寄り添ったタイトルではありません。
掲載内容も感想文レベルとなっており、昨今の検索エンジンが評価するものでは到底ありません。
改善例
**区**町の築●●年木造戸建を雨漏りから守れ!!止水工事
記事の構成や内容:
全体構成を簡潔にまとめ、自身の言葉で語りかけるような文章で掲載
- 相談内容を紹介:築●●年は経った木造戸建、雨漏りが窓枠から発生して困っています…どうしたらいいでしょうか?
- 提案内容を紹介:築年数と過去の改修歴、現状から見て、予算内に収めた改修工事プランをご提案
- 工事完了までの経過を紹介:※こちらの内容は割愛
- 工事後、お客様からのメッセージ:長期に手入れをしてなかった為、雨漏りに悩まされていましたが、これで安心して生活が送れます。
- 工事後、工事担当のメッセージ:今回はご予算に合わせたプランとして部分改修をご提案致しました。お客様から感謝のお言葉をいただき、小さくガッツポーズがでました!
あくまで改善例ですので、上記の構成や内容が正解ということではありません。
しかしタイトルだけ比較しても分かりますが、少なくても読み手に寄り添った文言です。
なお、他サイトの記事をコピペや改変(です・ますを変えたり、前後の文言を逆にしたり)しての掲載は絶対にNGですので、注意してください。
検索エンジンにコピペサイトとして認識され、SEO対策として逆効果になります。
最後に|本質を理解したうえで対策しましょう
表層的な内容で記事を作業的に追加しても、中身が薄いものになり、SEO対策の効果は極めて低くくなります。
手段が目的化することがないよう、本質を理解したうえで、ローカル検索施策(SEO対策)を行いましょう。
※本記事の内容は、あくまで当社のナレッジとポリシーに基づくものですので、他のSEO対策会社もしくはWEB制作会社を陥れる意図は一切ありません。